舌癌がどう発症したか 〜口内炎だと思っていたら…舌癌の初期症状〜
2018年当時の私の環境
2018年当時、私は家族と共に中国に移住し7年目でした。言葉の壁、文化の壁もありましたが、それでも現地採用として仕事に励み、派遣社員からスタートし2年ほどで正社員でかつマネージャーに昇進できました。そのため、もっと良いパフォーマンスを上げなければと自分にプレッシャーをかけ続け、家庭では日本とは異質な子供に対する激しい教育環境に対応する日々を過ごしていました。
最初の違和感
最初に「あれ?」と思ったのは、舌にチクチクとした軽い違和感があったときでした。
ただ、その時点では舌の表面に特に異常も見られず、「気のせいかな」「最近、辛い物をよく食べてるからそのせいかも」と思って、あまり気にしていませんでした。栄養が偏っているだけだろう、そのうち治るだろう、と。
ところが、そのチクチク感が1ヶ月ほど続いたある日、洗面所で何気なく舌を裏を見てみたところ、舌の左側あたりに白くて小さなできもの(3ミリほど)を発見しました。
見た目は目立たず、触っても激痛というほどではありませんでしたが、「あ、これが痛みの原因だな」と直感的に思いました。
私は「口内炎だろう」と思い、そのままさらに1ヶ月ほど放置してしまったのです。
病院に行こうと思ったきっかけ
さすがに2ヶ月以上も治らないのはおかしいと思い、私はネットで「口内炎」「白い」「治らない」などのキーワードで検索してみました。
すると、検索結果に「舌癌」という言葉が出てきたのですが…
正直、その時はあまり深刻に受け止めませんでした。
なぜなら、舌癌の原因因子の90%以上が「酒・タバコ・遺伝」とされていて、自分にはどれも当てはまらなかったからです。
「まあ、念のため見てもらうか」
そんな軽い気持ちで、私は近所の歯科口腔医を受診しました。
歯科がメインではあるものの、口腔全般も診る先生で、「一応診てもらおう」と。
診察の結果、その医師に言われたのは 「潰瘍ですね」というものでした。
処置としては、患部の一部をカットし、薬剤を塗布して終了。
特に深刻な病気の説明もなく、「また何かあれば来てください」という言葉だけでした。
それでも消えない白いできもの
ところが、それからしばらくしても、同じ場所にまた同じような白いできものが再発しました。
「これは、さすがに何かおかしい…」
そう思い、私はもう一度、今度はより大きな医療機関の口腔外科を受診することを決意しました。
今振り返って思うこと
今、思えば――
最初の違和感にもっと早く反応していれば、もう少し小さな段階で対処できていたのかもしれません。
ですが、当時は「まさか自分が」「大したことないだろう」という思いが先に立ち、2ヶ月ほど放置してしまいました。
あの頃の自分と同じように、「舌がチクチクする」「白いできものが治らない」と感じている方がいれば、どうか遠慮せず早めに専門医に相談してみてください。
また、なかなか治らない場合はセカンドオピニオンも活用することも検討すると良いと思います。かかりつけの先生の機嫌を損なうかもという心配もあるかもしれません。けど、自分の身は自分で守るという姿勢は大事です。
ひとつの参考になればと思います。
次回予告
「確定診断〜手術までの経緯」
参考リンク
- 舌がん(がん情報サービスより)https://ganjoho.jp/public/cancer/tongue/index.html
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